カシミヤはウシ科ヤギ属のカシミヤ山羊から採れる毛で1頭から150g-200gしか採れず(羊は1頭から2kg-10kgほど採れる)、抜群の肌触りを持ち動物繊維の中では最高繊維とされ高級品に使用されています。
今日はそんなカシミヤの特徴や繊維について書いていきます!
最後に内容が理解できたか『カシミヤ知識チェックリスト』を作りましたのでご活用ください!
カシミアの6つの特徴
①とにかく軽い!
他の動物繊維に比べ繊維が細いから軽く感じる。
②保温性に富んでいる!
厳しい寒さの中に生息するカシミヤの毛は身を守るため保温性に優れています。
③特有の光沢がある!
繊維の表皮(スケール)に凹凸が少なく滑らかなため綺麗な光沢がある。
カシミヤの顕微鏡画像
ウールに比べてうろことうろこの感覚が大きく滑らかな表皮(スケール)を持つ。
ウールの顕微鏡画像
うろこが多く表皮がボコボコしている。これが肌触りに影響する。
④ウールに比べて油分が少ない!
油分が少ないせいか獣毛臭さがなくて使いやすい。
⑤毛玉ができやすい
ふわふわと柔らかい毛質なので繊維同士が絡まりやすく毛玉になりやすい。
⑥静電気が起こりやすい
水分量が他の繊維に比べ少ないことが原因の一つ。下の表に繊維ごとの水分量をまとめました。ナイロン・シルク・木綿・麻は相性が良いため静電気が起きにくく、アクリルやポリエステルは相性が悪く静電気が起きやすいので一緒に着る時は注意が必要です。
繊維名 | 水分量 |
---|---|
カシミヤ | 12.6% |
ウール | 14.0% |
モヘア | 14.7% |
アルパカ | 14.4% |
採毛はいつ?方法と採毛量は?
採毛時期
うぶ毛が抜ける5月〜6月に行われる。1頭から3回連続で採毛する。
採毛方法
金属の大きなクシでうぶ毛を梳き取る。なので毛根が付いている毛がよく混ざる。
成獣の採毛量
150g〜200g / 1頭 (羊は1頭から2kg-10kgほど採れる)
ベビーカシミヤの採毛量
20g〜30g / 1頭
カシミヤの主な産地は?
中国、モンゴル、イラン、インド、アフガニスタンなど
カシミヤの繊維について
前にも書きましたがカシミヤは梳き取って毛を採取するため刺し毛とうぶ毛が混ざった状態で採れます。これを分別する作業が難しく、繊維の太さや長さには大きなひらきがあります。
カシミヤの繊維の太さやランクとは?
●うぶ毛全部の繊維の太さ:10μm〜50μm
うぶ毛だけでもこんなにひらきがあります。この中から下のランクに分類されます。
●ランク分けされている繊維の太さ:14μm〜18μm
ランクは1級から9級に分けられ細いほどランクが高くなります。ランクごとの繊維の太さを下の表にまとめました。ちなみにウールのスーパーエクストラファインメリノが16.5μm〜17.5μmなのでカシミヤの5級ぐらいに匹敵します。
ランク | 繊維の太さ |
---|---|
1級品 | 14μ前後 |
2級品 | 14-15μ |
3級品 | 16μ前後 |
4級品 | 16μ以下 |
5級品 | 16-17μ以下 |
8-9級品 | 17-18μ |
カシミヤの繊維の長さは?
平均繊維長:1cm〜9cm
●カシミヤ知識チェックリスト
それでは上で学んだことを理解できたかチェックしましょう!
カシミヤの特徴
繊維が細いのでとにかく ! 厳しい寒さに耐えることができる に富んでいる! 表皮が滑らかなため綺麗な がある! ふわふわと柔らかい毛質なので ができやすい。 静電気が起こりやすいのは他の動物繊維に比べ が少ないからである。採毛について
採毛はうぶ毛が抜ける 月〜 月に行われる。1頭につき 回連続で採毛する。 成獣1頭から採れる毛の量は g〜 g。産地について
カシミヤの主産地5国はどこ? 、 、 、 、 。繊維について
カシミヤランク1級の繊維の太さは μm? カシミヤの繊維の長さは cm〜 cm?上の説明を見て答え合わせしてみて下さい!どのくらい正解できましたか!?
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